テーマ学習の意味
読み書きの語学として学習するのが日本語学習、そしてテーマを通して探求心を伸ばすのがテーマ学習です。なぜ、このテーマ学習を取り入れたかというと、本当のバイリンガルとは語学が優れていることだけではなく、国際人として自律していることが求められるからです。なんだか専門家意見のようですが、これは私が今の子供たちに身に付けてほしいという願いでもあります。
将来の世界がどのような状況でも、何かの問題に直面した時、自分で考え、自分で解決法を探る。多様な文化、思想の違いの中でも何が大切で何が自分や他人に必要か。そんな判断ができる国際人に子供たちにはなってほしいと思っています。
先日、立体制作として発砲スチロールを使って船を作りました。
作品完成後、実際に水に浮かんだ自分の船を見た時「おー!」と歓声が上がりました。発砲スチロールが浮くということを自分の目で確認した瞬間でした。
さて、その後。。。。
あるさくらクラス生徒は自宅で「これは食塩水でも浮くのだろうか?。。。」と自分の船を使って試しました。水に浮くことを知識に次の知識を得ようと探求したのです。理科にもつながる学習になりました。
あるつぼみクラスの生徒は、「お豆腐の容器で作ってみよう」と自分で再制作し、その夜、おふろに入ったとき妹と一緒に浮かばせて楽しみました。元々制作が大好きなのですが、「今度は違う船を作ってみよう」と再チャレンジしました。
この様子を保護者からご報告頂いた時は嬉しいと同時に、テーマ学習の大切さをあらためて感じました。なによりも、自分で作った船が水に浮かんだ感動により、次は自分でやってみようと思い、それを行動にうつした子供たちの姿が頼もしかったのです。そしてこうやって学習したことは知識としてだけではなく、何かのかたちで生かされていくものです。
さあ、次はどんなテーマ学習から、どんな探求心芽生えるのでしょうか?楽しみです。