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キャンディ

突然ですが 「同じ味のキャンディ20個と違う味のキャンディ10個、あなたはどちらを選びますか?」

先日子供たちが大好きなお菓子を使ってこのような質問をしてみました。答えはもちろん、自分の考え好みによっその理由も様々でした。

 さくら国際学習教室では教育理念の八本の枝の中の「論理」「想像」「心情」に関係し、「自分で考え、自分で判断する国際人」になってほしいと願っています。それはいろいろな問題にぶつかったとき、その状況を受け止めどうすべきかを自分で考えることができる人です。

 最近は自分で考えなくても自動的に早く結論がお盆にのってさっとでてくる時代です。でも自分の頭で考え、構想し、建設的な意見、提案、判断を見つけられる人はよいリーダーになり、時には縁の下の力もちになります。それは国際人としてとても大切なことです。

 授業では何か質問をして返ってきたこたえに「どうして?」と聞くようにしています。つまり、こたえを言って終わりではなく、その理由まで伝えることにしています。言い換えればこたえが正しいかではなくそのこたえにどうしてたどり着いたのかを大切にしたいからです。個人的にはそういう声にも耳を傾けられる教員になりたいという理想もあります。

そんな授業風景がこちらです。

問1: ビスケットが2枚、でも3人で分けるにはどうしたらいいですか?

答1: 2枚を半分に割り1枚ずつ分ける。

    1枚余るので「これは誰の?」と聞くと「誰も食べなくていいの」(5歳)

*「だれも食べなくていい」というこたえに新鮮さを感じたのは私だけだろうか。

答2:「足りないからお店に買いに行こう!」(8歳)

*あるもので解決しようとしていた私には思いつかないアイデアでした。

答3:1枚を3つに割って一人2枚ずつ分ける(9歳) *見事にさんすうの知識が使われていました。

問2:ロリーポップが1本、それを妹がほしいといったらどうしますか?

答1:しばらく悩み、ペロッと1回なめてから妹に渡す(5歳) *どうしても1回は味見したかったらしい。

答2:こちらもしばらく悩み「今日は私がもらって、次に買ったとき妹にあげる」(4歳) 

*次回は譲ると自分に約束した姿に見えました。

問3:ここにいろいろなお菓子が20個あります。これを3人で分けてください。

答1:種類や大きさをみながら配り自分が1個少ないと気づくと自分の小さな飴と他の子の大きいビスケットを交換。(5歳) *大きいのが小さい2個分という判断でした。

答2:他の子が1個少ないと気づき、自分のビスケットを割って半分あげる。(8歳)*思いやりの心♡

 以上は授業内の様子の一部ですので家庭や遊び時間ではまた違う行動にでるかもしれませんが、「子供は大人の想像以上に考えている」、そして自分の視野の狭さに少し恥ずかしくなりました。

 まさに子供たちの心と頭の中はまさにいろいろな形と色のキャンディのようなものが詰まっているのかもしれません。


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