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「手紙」:夏SHP

少し時間がたってしまいましたが、当教室では夏休みを利用して夏SHP(スクールホリデープログラム)を開催致しました。

お弁当持ちで9時半から午後3時までたっぷり時間をかけて学習に取り組めるプログラムで、今回は12月と1月に2日ずつ行いました。

 スケジュールを大きく分けると午前は日本語学習、午後はテーマ学習となりますが、学習の合間に外でわらべ歌あそびやかけっこなどもしてテンポよく活動を進めていきます。その中から12月に行ったテーマ学習「手紙」について書いてみます。

 近年は手紙を書かなくても済むという時代になってきていますが、「手紙を書くこと」は私が国際人の子供たちに伝えていきたいことのひとつです。

1日目

そこでまずは手紙の親ともいえる郵便局に見学に行きました。「郵便局には何が売っているか」「郵便局の人はどんな仕事をしているか」「手紙を送るには郵便局でどうすればよいのか」そんな話しをしながら近所の郵便局に行き、ポストの場所も確認してきました。

 教室に戻ると今度は手紙が届くまでの道のりを調べ、ポストに入った手紙はいくつかの場所、段階を踏んで郵便屋さんが家まで届けてくれることを学びました。

 この日の宿題はクリスマスカードを送る切手代を調べてくること、郵便についてのアンケートを家族や友達にしてくることでした。

2日目

 クリスマス前でもあり、カード作ってメッセージを書き、それをお父さん、お母さんに送ることにしました。そして切手を買いに行く。。。。の予定でしたがこの日は40度を超える暑さで外出をあきらめ教員が代わりに買ってくることになりました。

 カードを入れる封筒には宛名、名前を書き、切手を貼る位置も確認して用意ができました。

ここまでの学習要点は

  • 手紙の書き方、送り方を学ぶ。

  • 郵便局について知る。

これらを通して発揮した主な力が

  • 運筆力:わからない字は聞いたり調べて書く。

  • 予測する力:限られたスペースの中に収まるように決めたことを書くには必要。

  • 制作力:書いていくうちにどんなクリスマスカードにしたいというイメージがそれぞれわき、イラストを入れたり、模様をつけてみたり。

 手紙を書くためには自分が言いたいこと、伝えたい事を紙という限られたスペースにどれだけうまく言葉(時にはイラスト)を使って書く必要があります。

この当たり前の作業を幼児・学童時期にするだけで文章力、語彙力が高まります。

そして何よりもこの手紙を受け取ったらどう思うかしら?と受け取る人の表情を想像するとわくわくします。

 子供たちがすべての作業をして投かんされたクリスマスカードは数日後、無事に保護者の皆さんのもとに届きました。

そしてもうひとつ子供たちが学んだ大切なこと。

自分に手紙が届いたらどンな気持ちか。どうするか。

なるべく早くお返事を書きましょう。これは大切なマナーであり、人への思いやりがあって自然にできることです。

 新年には教員から子供たちへ年賀状を送ります。お正月には年賀状を受け取るという日本の文化を知ってほしいという願いから始めましたが、時々どこれが文通に発展する場合もあります。

 日常生活でもこの手紙を利用することができます。

外出する前に「おやつたべてね」「夕方かえります」など簡単なメモ手紙を置くだけでも子供たちの読解力につながります。

 買い物リストをお母さんが言ってお子さんが書くというご家庭もあります。

 私も外出前にはできるだけメモ手紙を残すことにし、また帰宅後のコミュニケーションもスムーズになりました。

 「人の文字を読む」「自分で書く」というのは時間も費やす分、思っている以上に大きな役割を果たしてくれるのかもしれません。

つぶやき

帰りの支度をしているとき一番小さな女の子(3歳)が自分のかばんをてきぱきと用意していたので

先生「一番小さいのに一番上手にお仕度できでえらいねえ」

5歳音の子「だってぼくのかばんの方が大きいから大変」


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