現場が好き
私が始めて子ども達の前に立ち、「先生」と呼ばれたのはもう25年以上も前になります。恥ずかしながら当時は「幼児教育とは?」の答がわかっていたのだろうかと思うほど未熟で、(今でも成長中ですが)夏は汗びっしょり、冬はタイツ2枚履いて戸外授業、お昼は子ども達の嘔吐や牛乳こぼしに走り回りながらおにぎりを食べる毎日。
よく冷暖房の室内でメイクをくずさす仕事をし、ランチは近所のカフェで食べるというテレビドラマのような光景にもあこがれたものです。
あれから25年。
先日、同期仲間と再会し、たくさんの思い出話、現在の近況について楽しいおしゃべりの時間を過ごしました。。教員暦20数年となると通常は主任、園長、事務局の位置にいることが多いのですが彼女は今でも教室にいました。
それは「現場が好き」だから。
何を隠そう、一時教育現場を離れた私も「現場が好き」という理由で戻ってきました。
現場の魅力はたくさんありますが、第一に子ども達がよく見えます。会話から感性を読み取ったり、何か気になる事があればそれに関するサインを見つけることができます。
第二に子ども達の行動、様子がヒントになり、教材、指導計画の案が浮かびます。この授業をしたらどんな学習効果があるだろうと思うと一層わくわくして準備のモチベーションがグーンとアップします。
そして何よりも自分の心と体が元気になります。
「今日は体が重いな。。。」 と思った日でも 子ども達と過ごして帰ってくると 「あれ?今日具合わるいんじゃなかったっけ?」と思うことがよくあります。なぜか頭もポジティブ思考になり、爽快な気持ちになります。何よりもの健康の薬です。
その醍醐味は20数年たった今だからこそ満喫できているのかもしれません。
そしてやはり子ども達も私達も人間だということをあらためて気づかされます。
現在「幼児教育とは?」と聞かれたら「現場を大切に」と答えるようになった自分です。